今回は next to nothing についてご紹介します。
「何もないの隣」???
Next to nothing の意味
next to ~は「~の隣(次)」
nothing は「何もない」ですから
next to nothing はまさに「何もないの隣」という意味になります。
これを解き明かすために次のように考えてみました。
「何もない」の対極を「何でもある」とします。
何でもあるから出発して,だんだん「何もない」に近づいていき...
そうか!「何もない」に近いけど,「何もない」わけじゃない!
というわけで,
next to nothing =「ほとんど何もない」
という意味になります。
つまり,next to ≒ almost と考えてOK。
next to 否定語
実は nothing 以外でも next to は直後に否定語がくると「ほとんど~ない」という意味になります。
たとえば,
It takes next to no time for me to translate the document.
このように next to の直後に no time という2語からなる否定語が来ても成立します。
ちなみに文の意味は,
「この文書の翻訳,私ならほとんど時間はかかりませんよ」
こんなセリフ,ゴリさんから聞いたことないよ。
言ったことないもん(翻訳スピード遅いし)。
ここでは「ほとんど~ない」を確認するための例文としたため「ほとんど時間はかからない」としましたが,「あっという間にできますよ」としてもOKです(というか辞書ではこちらが出ているようです)。
なんと形容詞でも可
なんと next to の後には形容詞もこれるんです。
前置詞なのに!
It is next to impossible to do ~ / that S + V.
=~するのは / S が Vするのはほぼ不可能だ。
These letters on a rice grain are next to unreadable to the naked eye.
= コメ粒に書かれたこんな文字を肉眼で判読するのはほぼ無理だ。
小っちぇーー!
ちょっと注意が必要なもの
next to + 否定語で「ほとんど~ない」となるのですが,次の用法では「右に出るものはない」という意味で使われているようです。
Out service is next to none.
これに法則を当てはめてしまうと「私たちのサービスはほとんどない」となってしまいますが,これは「私たちのサービスは最高」という意味です(ググると結構出てきます)
おそらくですが,second to none(誰にも引けを取らない)に引きずられて意味が変化してきたのではないかと思います。
*next to none の意味を問われて minimal(極小)とか almost none と回答されているネイティブの方がおられたため,一般的に通用するかどうかは不明です。
そのため,実用的には「誰にも引けを取らない」という意味では second to none を使い,next to none がこの意味で使われてもわかるようにしておく,というのが良いと思います。
最後に今回のポイントをまとめておきましょう。
あとがき
いかがだったでしょうか?
next to none が曲者ですが,それ以外はほぼ almost と考えてOKですので覚えやすいのではないかと思います。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡