今回は慣用表現の英作文に挑戦です 知らなければほぼ使えないかわりに、覚えてしまえばそのまま使えるというAll or Nothing 的なのが慣用表現ですので、この機会にぜひチェックしてみてください。
もし知らない表現があったらここで会ったが百年目...もとい一期一会だと思って覚えちゃいましょう!
目次
今回のお題
次の文を英語にしてください。
1. 言うまでもないが、投票(voting)は民主主義の要だ。
英訳例:Needless to say, voting is an essential part of democracy.
2. 実をいうと、投票に行ったことがない。
英訳例:To tell you the truth, I've never voted.
3. 率直に言って、それはまずい。
英訳例:To be frank with you, that's no good.
4. さらに悪いことに、エンジンがかからない。
英訳例:To make matters worse, I can't get the engine started.
5. 要するに、金欠だった。
英訳例:To make a long story short, I was short of money.
解説
各問題の要点を解説します。
問1
言うまでもないが、投票(voting)は民主主義の要だ。
英訳例:Needless to say, voting is an essential part of democracy.
言うまでもないが
「言うまでもないが」は日本語でも「当然だが」、「言わずもがなだが」、「当たり前だが」,「もちろん」などの言い換えが可能ですが、英訳でも needless to say の他にも表現方法があります。
(言うまでもなく、あいつはいい奴だ)
It goes without saying that spring comes after winter.
(言うまでもありませんが、冬が終わると春が来ます)
Not to mention, I am not a native speaker of English.
(言わずもがなですが,英語のネイティブスピーカーではありません)
Of course, you can do it!
(もちろん君にならできるさ!)
*注:それぞれの表現がその訳と1対1で対応しているわけではありません。
この4つにはフォーマル,インフォーマルという差がありますが,どれも同じような意味合いで使われます。
要だ
英訳例では「要」を an essential part of としています。
essential = absolutely necessary で「絶対に必要な」という意味合いです。
他には,
an absolutely necessary part of (essential の置き換え)
a key component of
very important(「要」としては少し弱いですが,緊急避難用としては悪くはないと思います)
などでもOKです。
問2
実をいうと、投票に行ったことがない。
英訳例:To tell you the truth, I've never voted.
実をいうと
これも他に表現方法があります。
(実をいうと,おばけが怖いんです)
Honestly, I don't remember.
(実は,覚えてない)
To be honest with you, I am a liar.
(正直いうと,私,嘘つきなんです)
投票に行ったことがない
ここのポイントは「行ったことがない」という日本語に流されないようにすることです。
どういうこと?
日本語の単語ごとに英語に置き換えると,
「投票に行ったことがない」→ I have never been to vote
のようになりますが,このような言い方はしません。
英語で「投票に行く」は単に vote(投票する)と表現します。
ですから,「投票に行ったことがない」→ I have never voted とします。
問3
率直に言って、それはまずい。
英訳例:To be frank with you, that's no good.
率直に言って
これも何通りか言い方があると?
その通りでやはりいくつか表現方法があります。
(はっきりいって,あんまり理解できない)
Frankly, I don't like raw fish.
(正直,さしみはちょっと)
To be blunt with you, you are not my type.
(ぶっちゃけ,タイプじゃないの)
Bluntly, that's my line.
(ずばり,それはこっちのセリフ)
なにか下の2つにゴリさんの深い悲しみが見えるような...
気のせい,気のせい^^
「実をいうと(To tell you the truthなど)」との違いは、
「実をいうと」(To tell you the truth など)= 包み隠さず打ち明ける
「率直にいうと」(To be frank with you など)= オブラートに包まず言う
という感じでしょうか。
それはまずい
「まずいことになった」の「まずい」なのですが、これは「良くない」より一歩踏み込んで「悪い」というニュアンスがあると思います。
それを表現するのに not では役不足。
役不足の使い方間違ってるし~。
...力不足(小声)(^^♪
not は否定ですが、強い否定には no を使います。
(それは良くない)
It is no good.
(それはまずい)
not と no の違いについてはこちらの記事に書きましたのでよろしければ合わせてお読みくださいませ。
問4
さらに悪いことに、エンジンがかからない。
英訳例:To make matters worse, I can't get the engine started.
さらに悪いことに
これはこのパターンで決まり!
(さらに悪いことに、時間切れが迫っていた)
エンジンがかからない
これは2通りの考え方ができます。
→ エンジンを主語
I can't get the engine started.
→ 私が主語
エンジンを主語にしたときの won't は「どうしても~しない」という表現。
もう一つは私を主語にした get the engine started です。
get を使う場合は get A done で「Aをする」となりますが、done と過去分詞を使っているので少しややこしいです。「done された状態の A を get する」と考えると理解しやすいかもしれません。
詳しくはこちら(↓)の記事へ Go!
ねえねえ、単に can't start the engine としたらダメなの?
ううん、can't start the engine でOK。ちょっと get の話がしたくてさ。
問5
要するに、金欠だった。
英訳例:To make a long story short, I was short of money.
要するに
「要するに」の表現としては次のようなものがあります。
(要するに,不合格だった)
In short, that's it.
(一言でいうと, そういうこと)
To make a long story short は「長い話を短くすれば」ということで「要するに」を表します。
会話などでは To make a が省略された Long story short, it was .... のような表現も聞きます。
金欠だった
お金がない!
(金欠だ)
I am cash-strapped.
(金欠だ)
I am starved for money.
(金欠だ)
cash は「現金」,money は「お金」なので少しニュアンスが違うかもしれませんがどちらでも使うことができます。
また,このようなイディオム的な表現が思いつかなければ,
I don't have enough money.
(お金が足りない→金欠だ)
でも十分です。
まとめ
冒頭にも書きましたが,慣用表現は知っているか,知らないかで決まるところがありますので,今回ご紹介した中にもし知らない表現がありましたら,この際覚えちゃいましょう!
あとがき
例文と違い,僕は必ず投票に行きます。Let's vote!
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡