今回は had better について解説します。
目次
had better の意味
辞書によっては単に had better =「~した方がよい」となっているものもありますが、had better はもっと強い表現で「警告」を表します。
どんな警告?
「~した方がいいよ、さもないと....」と何か悪いことが起きるよという警告を発する表現で、゛押しつけがましさ゛があります。
(禁煙しなさいよ、めっちゃ健康に悪影響があるかもしれないしさ)
2. You had better drink water even if you don't feel thirsty.
(喉が渇いてなくても水を飲まないと)
*訳は「押しつけがましさ」を意識して命令口調にしています(試験などでは素直に「~した方がよい」とした方がよいかもしれません)。
例文1はわかりやすく because 以下に禁煙をしなかった場合のリスクが続いています。
一方、例文2にはそのようなことは直接的は含まれませんが、たとえば「そうしないと脱水になるよ」というような行間の意味が含まれます。
had better の使い方には注意が必要
でもさ、上の例文の意味だとそこまで強い表現とは思えないんだけど?
たとえば借金取りがやってきて「早めの返済をお勧めしますよ」などといったとします。この場合「お勧め」は単なるアドバイスではありませんよね?
これは極端なたとえですが had better には「警告」のニュアンスがあるため使う場面によっては「~した方が身のため」というような脅迫じみた感じが出てしまうこともあります。
(言葉使いには気をつけた方が身のためだぞ)
should との違い
「~すべきだ」という意味の場合の should は単に「~するといいと思うよ」というようなニュアンスで何か提案をする場合に使います。
(禁煙した方がいいよ、身体に悪いし)
2. You should drink water even if you don't feel thirsty.
(喉が渇いてなくても水を飲んだ方がいいよ)
例文1は単に「禁煙した方がいいよ」、例文2は「水を飲んだ方がいいよ」ということでhad better と違って提案をしているだけです。
形(省略形と省略)
had better はくだけた言い方では had が省略されて You'd better になることがあります。
さらに had そのものが省略されて You better となることもあります。
(禁煙しないさいよ)
2. You better drink water.
(水を飲まないと)
否定形
had better の否定形は had better not です。
(今は外に出ない方がいい。暴風雨前線が来ているから)
didn't have better とか had not better とかではないんだね。
一人称(I, We)が主語の場合
主語が You の場合には「警告」でしたが、I や We の場合にも自分への「警告」と考えてOKです。
具体的には?
たとえば、I'd better get going と言った場合は意味としては「もう行かなくちゃ」ですが、たとえばそれは「遅刻しちゃうから」とか「電車に乗り遅れちゃうから」など「さもないと良くないことが起きる」というニュアンスを含みます。
(もう行かなくちゃ)
2. We had better rethink our plan.
(計画を練り直した方がよさそうだ)
例文2は今の計画のままでは失敗しそうとかそういうニュアンスなんだね。
その通り!
I'd better get going は「遅刻しちゃう」などもう出発しないと具合悪いというニュアンスを含むことから会話を打ち切る際の決まり文句として使われたりします。
まとめ
最後にポイントのおさらいです。
あとがき
本当は You had better do it sooner rather than later として sooner rather than later の解説も一緒にと思ったのですが、長くなるわ、テーマがぼやけるわでそりゃもう大騒ぎさ、ということで次回以降に分けました。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡