代名詞 one と it の使い分け



代名詞 one と it の使い分け

one と it ですが「あれ~、どっちを使うんだったっけ」となったことありませんか?実はそうなんだよ、という方、You've come to the right place!
one と it はそれぞれ「不定代名詞」と「指示代名詞」で、これがこの2つの単語を使い分けるためのポイントです。
この記事ではこの他、one に形容詞がつく場合に加え、ones、some について少し触れていきます。

 

目次

 

one と it の使い分け

one と it の使い分けについて、

1. 不定代名詞、指示代名詞の定義

2. one と it の使用例

3. one と the oneの関係

の順で考えていこうと思います。

 

1. 不定代名詞、指示代名詞の定義

それぞれをシンプルに定義すると、

 不定代名詞 = 特定でないものを指す代名詞

 指示代名詞 = 特定のものを指す代名詞

ということになります。

 

2. one と it の使用例

では”特定でないものを指す”不定代名詞 one と ”特定のものを指す”指示代名詞 it を使用例を通じて感じてみることにしましょう。

不定代名詞 one

「お皿が10枚ありました。そのうち1枚を割ってしまいました」というときの1枚は10枚のうちどれかわからない=不特定なので one を使います。

There were a set of 10 dishes, and she broke one (of them). 

 

いや、お菊さん!

 

指示代名詞 it

「お皿が1枚ありました。それを割ってしまいました」というときは1枚だけ=特定なので it を使います。

There was a dish, and she broke it

 

別の使用例もみてみましょう。

A: I forgot my pens. Can you lend me one

B: Sure. You can use it. (1本のペンを指しながら) 

「ペン、忘れちゃった。1本、貸してくれる」というAさんに対し、「もちろん。(1本のペンを指しながら) それ、使っていいよ」というBさん。

AさんはBさんが複数ペンを持っているの知ってそのうちどのどれか一つ不特定=one)といい、
Bさんは1本のペンを指しながら(特定=it)それを使っていいよと言っています。

 

ここまでのポイント! ○ one は複数の中の1つ
○ it は「それ」ただ一つ
のときに使う

 

one は特定でない(不特定)というのはわかったけど、the one っていうのを見たことがある気が...これって”特定の不特定のモノ”っていうちょっと矛盾したことになりはしませんか?

OK。じゃあ、流れよく one と the one の関係に行ってみよう!

 

3. one と the one の関係

確かに不特定の one に特定を意味する定冠詞 the がつくのはどうして?となるかもしれません。この点を上の例文をもう一度使って考えます。

A: I forgot my pens. Can you lend me one

この one は次のように理解することができます。
1. この one は pen の言い換えである
2. しかも1本なので ones ではなく one となる
3. この one には a の意味が含まれている(逆に a one にはならない)
4. 以上より、この one を言い換えると a pen になる
5. 一度登場した a pen は次からは the pen(あるいは代名詞) となる
6. 同様に one は次に登場するときは the one(あるいは代名詞) となる


おや、Aさんが何か言っていますよ。

A: The one I borrowed is out of ink. Can I borrow another one

ここでは一度借りたペン(one)でそれについて話していますので The one と the がつく形になっています。
次に出てきた another one は今借りているのとは違う新たなペンを借りたいということで the がつかない one となります。

 

3-1. the の代わりに this/that 

the の代わりに this/that が入ることもよくあります。

C: Which is your car?(あなたの車はどれ?)

D: That one.(あれ)

C: Oh, is it?In that case, what is this one we are sitting in?
(そうなの。それじゃあ、今私たちが座ってるこの車は何?)

 

オチがついたところで、次行ってみよう!

いや、キレイにオチた感出してるけど、それほどじゃないからね!

 

one に形容詞がつく場合

上で a one にはならないと書きましたが、形容詞により修飾する場合、a が必要になります。

E: What is your car?(あなたの車は何?)

F: A blue one.(青いやつ)

形容詞による修飾の場合:a/an + 形容詞 + one という形をとる。 

 

特定のものを指す場合には不定冠詞の a ではなく the や this/that が使われます。

E: What is your car?(あなたの車は何?)

F: This red one.(この赤いの)

 

ones と some

次に ones と some についてみていきます。
まずは ones からまいります。

 

ones

複数の場合には one → ones となります。

This one is mine.
         
     ↓(複数にすると)

These ones are mine.


次に some についてです。

 

some

ここまでの例文で使われていた名詞はすべて可算名詞でした。
これが不可算名詞になると実は one は使えません。 
そこで不特定の不可算名詞を受ける some の登場です。

We've used my soy sauce. Do you have some to spare?
(醤油、切らしちゃって。分けてもらえないかな?) 

 *spare = (人にものを)分ける

soy sauce(醤油)は不可算名詞なので some で受けています。

 

なるほど、不特定の不可算名詞は some で受けると。....というか、この例文いつの時代?!

 

まとめ

one と it については上でいったんまとめていますが、それも含めてポイントをもう一度おさらいしておきましょう。

今回のポイント総まとめ! ○ one は複数の中の1つ
○ it は「それ」ただ一つ
○ one は不定冠詞 a を含む(a one とはならない)
○ 2回目以降は the one(あるいは this/thatなど)で
○ 形容詞などで修飾するときは a/an + 形容詞 + one
○ ones は不特定の複数名詞、some は不特定の不可算名詞をそれぞれ受ける

 

あとがき

one と it の使い分けについてでした。文法事項の記事に必要な労力は半端ない!というのを久々に思い出しました^^

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡