forget, remember, regret, try:不定詞と動名詞による違い




今回は forget, remember, regret, try という目的語がto 不定詞のときと動名詞のときで異なる意味となる4つの動詞についてみていきたいと思います。

 

ずばりポイントは?

それはね「to 不定詞は未来を表す」ということ。

 

目次

 

目的語が不定詞と動名詞のときの意味

では早速意味からみていくことにします。

 

目的語が不定詞のとき

Don't forget to bring an umbrella.
(傘を持ってくるのを忘れないでね

Please remember to wake me up at six.
(6時に起こすのを忘れないでね

I regret to say that the project failed.
残念ながらその企画は失敗でした)

I tried to open the lid but I couldn't.
(蓋を開けようとしたけど無理だった

 

目的語が動名詞のとき

Don't forget bringing an umbrella.
(傘を持ってきたのを忘れないでね

Please remember waking me up at six.
(6時に起こしたのを忘れないでね

I regret saying that the project failed.
(その企画は失敗だと言ったことが悔やまれる

I tried opening the lid only to find it empty.
ためしに蓋を開けたけど空だった)

(*to 不定詞の意味に合うような例文なので動名詞バージョンは少し変ですが比較のためと思って大目にみていただければと^-^)

 

意味は全然違うけど...なんで?

その答えが「to 不定詞は未来を表す」ということなんだ。

 

「起きること」と「起こったこと」

「起きること」は”未来のこと”、「起こったこと」は”過去のこと”と言い換えることができます。

この”未来のこと”というのが「to 不定詞は未来を表す」ということにつながります。

 

to 不定詞が未来を表す

「to 不定詞が未来を表す」ってところを少し説明して欲しいんだけど。

OK牧場。

 

たとえば、

I want to buy a new car.

 を考えてみましょう。
「欲しい(want)」のは今です。
一方、「買う(to buy)」のは実現するかどうかを含めて未来の話ですね。これが「to 不定詞が未来を表す」という意味なんです。

 

「to 不定詞は未来」と4つの動詞との関係

それと今回の4つの動詞の意味とどうつながるの?

じゃあ、さっきの例文で確認してみよう!

 

Don't forget to bring an umbrella.
(傘を持ってくるのを忘れないでね

Please remember to wake me up at six.
(6時に起こすのを忘れないでね

I regret to say that the project failed.
残念ながらその企画は失敗でした)

I tried to open the lid but I couldn't.
(蓋を開けようとしたけど無理だった

「もってくるのを」「起こすのを」「残念ならが(これから言うことを残念に思う)」はすべてまだ起きていない未来のことです。
tried to だけ過去ですが tried の時点では open はまだ起きていないので”未来”ということになります。

結局 to 不定詞と動名詞でどっちがどっちの意味だったかが分からなくなるということが問題ですから to 不定詞は未来と覚えておくともし迷ったとしても「ああ、まだ起こっていない方だな」と分かるという寸法です。

 

動名詞は「起こったこと」

こちらももう一度例文をみてみましょう。

Don't forget bringing an umbrella.
(傘を持ってきたのを忘れないでね

Please remember waking me up at six.
(6時に起こしたのを忘れないでね

I regret saying that the project failed.
(その企画は失敗だと言ったことが悔やまれる

I tried opening the lid only to find it empty.
ためしに蓋を開けたけど空だった)

最初の4つは現在形ですが、bringing、waking、saying はもうすでに起こったことです。
tried opening は過去形ですが、opening は実際に起きたことが確定している出来事になります。

 

try については”英作文”のカテゴリーで過去に記事を書いていますのでよろしければ併せてお読みください。

 

まとめ

最後にまとめとして動詞ごとに意味を再確認しておきたいと思います。

今日のポイント! ○ forget to:「~するのを忘れない」
 forget ~ing:「~したことを忘れない」
○ remeber to :「~するのを覚えておく(忘れないでいる)」
 remeber ~ing :「~したことを覚えておく(忘れないでいる)」
○ regret to :「~するのを残念だと思う(残念ながら)」
 regret ~ing:「~したことを残念だと思う」
○ try to:「~しようと努力する(できるかどうかはわからない)」
 try ~ing:「ためしにやってみる」
 tried to:「ためしにやってみようとした(できたかどうかはわからない)」
 tried ~ing:「やってみた」

try の現在形はちょっと微妙ですが、「~しようと努力する」は”できるかどうか不明感”があるのと過去形からの類推で対応できるかと思います。

to 不定詞と動名詞を目的語にとる動詞は他にもありますが、その中でも意味がはっきりと異なる4つのご紹介でした。
まずは整理して覚えて、次に意識しなくても使いこなせるところを目指しましょう!

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡