過去の習慣から丁寧な表現までwouldの用法一覧



この記事では would の用法について解説します。

目次

 

would は will の過去形? 

形としては would は will の過去形にあたります。そしてもちろん will の過去形としての用法もありますが、過去ではなく現在のことを表現するものが多いという点が would の注目ポイントです。

 

えっ、過去形なのに何で?

それはね、ほら、例のアレだから。

 

例のアレ

例のアレとはずばり仮定法。動詞の時制が一つずれるという例のアレです。

例:If I were a bird, I could fly.

  → 鳥だったらなぁ、飛べるのになぁ。

 

主語 I に対して was ではなく were になっているのはとりあえず置いておいて、were と could は過去形なのに意味としては現在のことを表現しています。そしてもちろん I は鳥ではないので、現実ではないことを表現しています。

 

ここを押さえよう!

仮定法のポイントは、

*時制が過去に一つずれる
*現実ではない仮定

 

would の用法(解説)

さて、ここからが本番です。would の用法を

過去の意味
仮定法
の現在の意味

の3つのカテゴリーに分けて考えていきます。

 

過去の意味

過去の意味はさらに、

*過去の習慣(~したものだ)
*過去の強い意志(どうしても~だ)
*時制の一致による

の3パターンがあります。

 

過去の習慣(~したものだ)

I would often go there when I was a kid.
(子供の頃そこにはよく行ったものだ

 

過去の強い意志(どうしても~した)

I said the plan would surely fail, but he would stick to it.
(僕はきっと失敗に終わるといったのだが、彼はその計画にどうしても固執した)

I tried to open the door, but it wouldn't budge.
(ドアを開けようとしたがビクともしなかった

*否定文では「どうしても~しなかった」
*ドアに”意志”なんてないと思うのですが、スタンダードな分類名のようです。

 

時制の一致

He said that he wouldn't come.
(彼は来ないと言っていた)

 *that節内の wouldn't 主節の said に合わせて過去形になっています。

 

仮定法

仮定法での用法は条件節帰結節に分けて考えます。

 

条件節での用法

条件節では will の過去形らしく意志の意味(~するつもりなら)になりますが(if 内の will についてはこの下に関連記事へのリンクを貼っておきましたのでよろしければ併せてお読みください)、あくまで仮定法なので will よりも仮定の意味が強くなります。

If you would go, I would also go.
(君が行くつもりなら、僕も行くつもりだけど)

 *I would also go の would も意志を表しています。

 

englishluke.com

 

帰結節での用法

一方、帰結節では would が条件節内と同じく意志を表す場合に加えて単純未来を表す場合があります。

単純未来のパターン
If that should happen, he would be happy.
(それが起きたら彼はよろこぶだろうけど)


意志のパターン
I would help you if you asked me to.
(手伝ってと言われたら手伝ってあげるけど)

*単純未来は”自動的にそうなる”という意味合いで、例文では「起きる→よろこぶ」の”→”が自動的に起きることを would が表しています。

 

続いて最後のカテゴリー”現在の意味”です!

 

現在の意味

現在の意味で押さえておきたい用法は、

*現在の弱い推量(~だろう)
*丁寧な表現(しませんか/してくださいませんか)

の2つです。

 

”現在の弱い推量”は推量を表す will よりも直接的でない表現。

例:That will do the trick(それでいけるよ)
  → That would ....で仮定の度合いを強く

 

”丁寧な表現”は will の依頼勧誘の表現を丁寧にした表現です。

例:Will you call me back later?
  → Would you .... でより丁寧に

 

現在の弱い推量

That would do the trick.
(それでいけるはずだけど

A hot cup of coffee would be nice.
(ホットコーヒーがあればうれしいんだけど)

*will と比べてちょっと仮定の意味合いが入っているのを感じてください。

 

丁寧な表現

Would you call me back later?
(後でかけ直してもらえますか

Would you like to come with us?
(私たちと一緒に来ませんか?)

*依頼したり、誘ったりする Would you ~です。

 

would の用法一覧

最後にここまででご紹介してきた用法と例文を一覧表にしておきました。

 

would の用法一覧

過去の習慣(~したものだ)

I would often go there when I was a kid.
(子供の頃そこにはよく行ったものだ)


過去の強い意志(どうしても~した)

I said the plan would surely fail, but he would stick to it.
(僕はきっと失敗に終わるといったのだが、彼はその計画にどうしても固執した)

I tried to open the door, but it wouldn't budge.
(ドアを開けようとしたがビクともしなかった)


時制の一致

He said that he wouldn't come.
(彼は来ないと言っていた)


仮定法の条件節

If you would go, I would also go.
(君が行くつもりなら、僕も行くつもりだけど)


仮定法の帰結節

単純未来のパターン
If that should happen, he would be happy.
(それが起きたら彼はよろこぶだろうけど)


意志のパターン
I would help you if you asked me to.
(手伝ってと言われたら手伝ってあげるけど)


現在の弱い推量

That would do the trick.
(それでいけるはずだけど)

A hot cup of coffee would be nice.
(ホットコーヒーがあればうれしいんだけど)


丁寧な表現

Would you call me back later?
(後でかけ直してもらえますか)

Would you like to come with us?
(私たちと一緒に来ませんか?)

 

あとがき

おつかれさまでした。ここまでお読みいただいてありがとうございます。
I hope this would help you!

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡