騒音の中でも聞こえるように叫んだ [今日の英作文]



目次

 

今日の英作文

 

 

解答

では答え合わせです!

 

「騒音の中でも聞こえるように叫んだ」

I shouted to make myself heard (above/over) the noise.

 

できましたか?

 

 

今日のポイント

ここからは問題文の解説です!

さて、今日のポイントは次の2つ。

1. make oneself + P.P.

2. above/over the noise 

では、それぞれ詳しく見ていきます。

 

1. make oneself + P.P.

make oneself + P.P.(past participle=過去分詞)の make は使役動詞(~させる)です。文字通り訳すと make oneself + P.P. で「自分自身を~させる」。make myself heard だと「自分自身を聞かせる」となりますが、ここで注目は let など他の使役動詞と比べると make はちょっと”強め”という点。 強めなので”普通に話す”のではなく”聞こえるように話す”というニュアンスが含まれてきます。

問題文中の「聞こえるように」がまさにこれに当てはまるので make myself heard が正解になります。

shouted to make myself heard は「(自分の声が)聞こえるように叫んだ」と解釈するとよいでしょう。

 

さらに、ご多分に漏れず make oneself heard にも物理的な意味に加えて比喩的な意味があります。

make oneself heard=「自分の考えを聞いてもらう(理解してもらう)

「声」を物理、「考え」を比喩とすると納得ですね。

 

2. above/over the noise 

「騒音のでも」ということで in the noise とした方もいらっしゃるかもしれません。in the noise でも間違いではないのですが、「騒音の中でも」に感じられる”騒音に負けないように”というニュアンスがありません。

 

細かいねぇ。

性分だからねぇ(笑)

 

この”騒音に負けないように”というニュアンスを表すのが前置詞の above あるいは over (どっちでも正解です)。above と over を簡単にまとめるとこんな感じです。

ここを押さえよう!

above

~より上に」という意味を表すのが above。
 *above my head → 頭上で
 *above all → すべてより上に → とりわけ
 *20 years of age or above → 20歳以上
  注:20歳(=)は 20 years of age、or above は「>」

 

over

「~を越えて」が over の基本イメージ。
 *over the rainbow → 虹の向こうに(上から越えていく感じ)
 *over 20 years old → 20歳超(20歳は含まれない)

 

above the noise は「騒音の上を(通す)」、over the noise は「騒音を越えて(届かせる)」という意味になるため、”騒音に負けないように”というニュアンスが表現されます。

above, over に限らず英作文において前置詞は重要な要素ですので一度じっくり取り組むとよいでしょう(前置詞に限らずマーク・ピーターセン著「日本人の英語」はとても参考になります)。

 

以上、今回は2つのポイントについて解説しました!
over については派生する意味も含めて図解入りでより詳しく解説した記事がありますのでご参考になさってください。

 

englishluke.com

 

あとがき

英作文は Practice makes perfect(習うより慣れろ)の世界ですから、たくさん問題をこなせば実力アップ間違いなし!

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡