受動態(受け身)の過去形,否定文,疑問文を解説



受動態の基礎-過去形、否定文、疑問文

 

前回は現在形の肯定文だけでしたので今回は過去形、否定文、疑問文をみていきながら受動態の基礎を固めていこうと思います。

 

前回の記事はこちらからお読みいただけます。translish.hatenablog.com

 

 

目次

 

受動態の過去形

まず軽くおさらいしておきましょう。

受動態の形は be動詞 + 動詞の過去分詞でした。

 

今回はこれを過去形にします。

次の例文をご覧ください。

He is liked by everyone.(彼はみんなに好かれている)

 

この現在形の文を過去形にするには,

1. is を過去形の was にする

2. liked(過去分詞)を過去形の liked にする

の2通りの方法が有り得そうですが...

 

結論をいうと be動詞を過去形にします。

 

liked は過去分詞も過去形も同じ形だから変化させても気が付かないものね?

Exactly!

 

ですから He is liked by everyone の過去形は,

He was liked by everyone.(彼はみんなに好かれていた)

となります。

 

ここでのポイント! ○ 受動態の過去形は be動詞を過去形に!

 

結局、He is a student みたいな普通の be動詞の文を過去形の He was a student にするのと同じだね。

 

受動態の否定文

過去形の作り方からご察しのように、受動態は普通の be動詞と同じ扱いと考えてOK。

 

上の例文 He is liked by everyone を否定文にすると...そう、

 

He is not liked by everyone.(彼はみんなから好かれているわけではない)

 

となります。

 

はい,質問!「みんなから好かれていない」じゃないの?

 

 
※これは「部分否定」と呼ばれる文法事項です。

every(どれも), all(すべて), always(いつも)などに否定の not がつくと「どれも違う」,「すべて違う」,「いつも違う」と全部を否定するのではなく,「どれもというわけではない」、「すべてというわけではない」、「いつもいうわけではない」のように部分的に否定する意味になります。
 

じゃあ例文は好きな人もそうでない人もいるってことなんだね。そしたら「全員に好かれていない」場合は?

everyone を anyone に変えるとその意味になるよ。

 

具体的には,

He is not liked by anyone とすると「誰にも好かれていない」という意味を表せます。

 

受動態の疑問文

受動態の疑問文は,

 

be動詞の文の疑問文の作り方と同じで be動詞を先頭に出すのさ。

言われてしまった....

 

ではこれを例文で確認しましょう。

1. She is surprised at the result.(彼女は結果に驚いた)

 → Is she surprised at the result?(彼女は結果に驚いていますか)

2. This report was written by her.(このレポートは彼女によって書かれた)

 → Is this report written by her?(このレポートは彼女によって書かれましたか)

 

どうでしょうか?

やはり be動詞が先頭に出ることで疑問文となっています。

 

be surprised at の at の使い方と訳は前回の記事でやったよね。

 

 
ここがポイント!
受動態の否定文・疑問文の作り方は普通のbe動詞の文と同じ!
 

確認テスト

次の文の意味を英語で表してください。

1. 僕はそのニュースに驚かなかった。

 I __ ___ _____ __ ___. (省略形にせずに)

2. そのリンゴはテーブルの上に置かれていたのですか。

 __ the ___ ___ __ the ________ ?(ヒント:上におく=put on)

解答
1. I was not surprised at the news.
2. Was the apple put on the table?(Were the apples put on the tableも可)

 

訳し方について

前回と今回で受動態は終わりです。

受動態について最後にもう一度確認しておきたいことがあります。

それは「訳は”~される”とか”~られる“としない方がよい場合があること」です。

やはり「その車は彼によって運転された」はどう考えてもまともな日本語ではないと思うのです。この状況は普通「その車は彼運転した」といいます。

そこで英語に訳すときの見分け方が大事になります。

それは前回も説明した,主語が動作主かどうかということ。

主語が動作主であれば能動態

(例:彼がその車を運転した→He drove the car:「彼」が「運転」している)

主語が動作主でなければ受動態

(例:その車は彼が運転した→The car was driven by him→「車」は「運転」していない)

ただし「その車は彼が運転した」を英語に訳すときは,He drove the car. とすることも多いと思います。どちらも正解なのでどちらにしても間違いではありませんが,どちらを選ぶかの基準は文脈です。「彼」の話をしているなら He drove the car. 「車」の話をしているなら The car was driven by him. とするのが自然でしょう。

でも,学校のテストなどは授業で習ったように訳してね。

 

あとがき

インプットも大切ですが、アウトプットも大切です。Google翻訳に英語をコピペすると発音が聞けますので発音の練習もしてみてくださいね。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡