have to do には has to / do と解釈すべき場合と has / to do と解釈すべき場合があることがあります。この記事では Appreciate what life has to offer というちょっと人生訓っぽい言葉を題材にして have to / has to を掘り下げます!
目次
have to -2つの可能性
冒頭で have to do(has to do; 以下の説明では have to に統一します)には have to / do と have / to do の可能性があるとご紹介しました。
このことを実感していただくために次の例文をご覧ください。
Wise men speak because they have something to say; Fools because they have to say something (by Plato)
これはプラトンの言葉らしいです。
they have something to say =「語るべきことがある」であり,
they have to say something はちょっと解釈が難しいですが have to(しなければならない)の部分を「せざるを得ない」と考えると「語らずにいられないことがある」ということから次のような意味になります。
「賢者は語るべきことがあるが故に語り,愚者は語らずにはいられないが故に語る」
ここで they have something to say と they have to say something の部分に注目です。
これらを something を先行詞とする節に変換してみます。
they have something to say → something that they have to say
they have to say something → something that they have to say
同じだ!
もともと違う意味を表していたはずの2つの文が全く同じ節に変換されてしまいました。
逆にいうと something that they have to say には意味的に2つの可能性があるということになります。
Appreciate what life has to offer
ではいよいよ Appreciate what life has to offer について考えます。
what life has to offer における what は関係代名詞で the things that と言い換えることができますので,
the things that life has to offer
としてみます。
さて has to です。
ここで問題を明確にするために先程みた文→節の逆で関係代名詞をとって節から文にしてみましょう。
the things that life has to offer
→ 可能性 1. life has things to offer
(人生が提供するために持っていることがある → 人生が与えてくれるものがある)
→ 可能性 2. life has to offer things.
(人生が提供しなければならないことがある → 人生には義務としての提供物がある)
どっちの意味になるかどうやって見極めるの?
こう言っては身も蓋もないんだけどその答えは「文脈」や「意味が通るかどうか」としか言えないんだ。
今回の Appreciate what life has to offer の場合は前後の文脈はありませんが,「人生の義務としての提供物」というのはちょっと???です。
ですから life has things to offer(人生が与えてくれるもの)だろうと考えることができます。
というわけで,
Appreciate what life has to offer =「人生が与えてくれるものに感謝しよう」
という意味になります。
have to / do の場合はハフトゥドゥと濁らず発音されます。
have / to do の場合はハブ トゥドゥと濁って少し間をおいてからトゥにつながります。
とはいえ差が微妙なのが辛いところ。
あとがき
今回はちょっと文法遊び的なテーマでした。ときどきこういう重箱の隅をつつきたくなっちゃうんですよね^^
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡