may, might, could と can の「確信度(可能性)の高低」以外の違いとは?



今回は may, might, could と can の「確信度の高低」と違いをまず解説し、もう一つの決定的な違いについて例を挙げながら詳しく解説します(練習問題付き)!

 

目次

 

確信度の高低

さて may, migh, could, can を確信度の高い順に並べるとこんな感じになるといわれています。

 

can > may > might > could

 

might は形としては may の過去形ですが過去形の意味はありません(時制の一致で過去形になっているときを除く)。では may の過去形は?という話になりますが、これは別記事(すいません、ただいま工事中です)で掘り下げようと思います。

また、could には「~できた」という過去の意味があります。ただし、「(やろうと思えば)できる」という現在の意味も表すため、通常、過去と分かる文で使われるようです。

might の過去形については別の記事(may の過去形は might じゃない?!)で取り扱いました(could についても少しだけ触れています)。

 

次の文をご覧ください。

That may be true.

That might be true.

That could be true.

これらはいずれも「それ、本当かもね」という意味です。

 

さて、確信度の高低という話に戻ると上の順番は実は微妙な差です。

Oxford Online English というYouTubeチャンネルでは「may, might, could に違いはありません」とまで言っていました。

とはいえ、さすがに「同じ」というわけにはいきませんので「might と could が may よりちょっと可能性が低いかな」くらいの認識でOKだと思います。

 

あれ、can がガン無視なんだけど?

 

can との違いは次に解説するのですが、実は「確信度の高低」よりも can とそれ以外の3つの違いに注目したいと思うのです。

 

may, might, could と can の「確信度(可能性)の高低」以外の違いとは?

may, might, could と can

さて、次の文を見てください。

1. It may rain tomorrow.

2. It might rain tomorrow.

3. It could rain tomorrow.

4. It can rain tomorrow.

 

1~3は「明日は雨かも」という意味ですが、実は4だけ意味が違ってきます。

4番は「こんな言い方ないよ」というネイティブの方もいるようですが、あえて文として成立すると考えると 「明日雨が降ってもかわまわない = I don't care if it rains tomorrow」という意味になり、can は「許可(~してもよい)」を表します。

この許可も「~できる→~してもよい」の流れで考えると”可能”の用法と考えても良いと思います。もう一つ can には「~し得る」という意味がありますが、これも「~できる→~し得る」という流れで解釈できます。

このように can は推量ではなく可能と可能性ととらえた方が良いのではないかと考えています。

 

may, might, could :「~かもしれない」(推量)

can :「~し得る(~なこともある)」(可能性)

 

ふむふむ。

 

また、can は性質が違うという言い方もできます。

具体的には、

 

may, might, could と比べてcan は「より一般的な(more general)」な可能性を示す

 

ということ。

 

うん、全然わからない。

ですよね^^

 

言葉の説明では分かりにくいので具体例を。

先ほどの、

1. It may rain tomorrow.

2. It might rain tomorrow.

3. It could rain tomorrow.

は「明日」という特定の状況を表していて雨が降る可能性を推量しています。

 

「明日」という特定の状況では can は「できる」の意味と解釈される一方、

4改. Winter is a very dry season, but it still can rain in December.

といった場合、「冬はとても乾燥した季節だが、それでも12月にも雨が降ることがある」という意味を表します。

「一般的(general)」の意味は、これが特定の年の12月の話ではなく「1年のうちの12月」という年を限定しない12月の話ということ。つまり「例年12月であっても雨が降ることがある」という意味を表します。

 

なるほどね。

 

 
could に can の過去形の意味はないと冒頭で書きましたが、形として過去形でありその影響が残っています。そのため may/might と could にもニュアンスに違いが生じます。このことについても別記事で掘り下げようと思います(すいません、こちらもただいま工事中です) 

 

まとめ

では最後にまとめです。

今日のポイント! ○ may, might, could は「~かもしれない」(推量)
○ can は「~こともある」(より一般的な場面の”可能性”)

 

確認問題

ではここで理解度を確認するため次の問題を解いてみてください。

 

次のカッコに can か may のいずれかを入れてください。

1. Even he (       ) get angry when he is hungry.

2. He (       ) get angry when he hears that.

答え:
1. can
2. may

1番は「彼が怒っているとき」ということで「特定」っぽいですが、これは「彼が怒っているときはいつでも」という一般的な状況を表しています。ということで can の方がより適切です。

2番は「あれでもなければこれでもないそれ(that)を聞いたら」という「特定こと」なので may が正解です(選択肢に might や could があればそれでも可)。

 

 

あとがき

ブログの性質上「理屈」を解説しましたが、この「理屈」を足掛かりとして can と may(または might/could)を入れ替えたときに「なんだかちょっと気持ち悪い」という感覚が身につくことが大切です!

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡