今回のテーマは may の過去形。
いやいや、may の過去形は might じゃないの?
辞書にはそう載っているけど、それは”形”の話で「~したかもしれない」という意味を表すのはmight ではなく別の表現方法なんだ。
目次
might の意味
might は may の婉曲表現(少し遠まわしな言い方)で may と同じく、
might = 「~かもしれない」(推量)、「~してもよい」(許可)
という意味を表します。
(明日は雨かもしれない)
Might I ask you a rather personal question?
(ちょっと個人的な質問ですがよろしいですか?)
ふむふむ、やっぱり全然”過去”じゃないね。
では「~したかもしれない」(過去の推量)、「~してもよかった」(過去の許可)をどう表現するのか、という本日のテーマに Let's go!
とその前に 推量の may, might に関してこんな記事(may, might, could と can の違いについて )も書いていますのでよろしければ併せてお読みください。
may の過去形
「意味」という点で might は may の過去ではありませんでした。ではどのように表現するかというと実は「~したかもしれない」(過去の推量)と「~してもよかった」(過去の許可)で異なる表現になります。
えっ!
「~したかもしれない」(過去の推量)
まず「~したかもしれない」(過去の推量)ですがこう表現します。
「~したかもしれない」= may + have + 過去分詞(p.p.)
He may have won the match.
(彼は試合に勝ったかもしれない)
She may have missed the train.
(彼女は電車に乗り遅れたかもしれない)
この may + have + p.p. (past participle)という用法は「~したかもしれない」(過去の推量)の意味しかないため、「~してもよかった」(過去の許可)は別の表現とするしかありません。
「~してもよかった」(過去の許可)
まず「~してもよかった」(過去の許可)についての注意点について少しだけ。
これは「~してもよかった(けどしなかった)」という意味ではなく、あくまで「~してもよい」(許可)の過去で「~することを許されていた」という意味であることにご注意ください。
「~してもよかった」って日本語でもなんだか紛らわしいね。
確かに「あの時買ってもよかった」と聞くと「でも、買わなかったのね」と思ってしまいますよね。英語でも同じだからか、「~してもよかった」は may + have + p.p. ではなく下の例文のように「~することを許されていた」と表現します。
↓
過去: I was allowed to enter.(入室を許可された)
結局、
「~してもよかった」(過去の許可)= was/were allowed to
となり、may から離れるしかありません。
could には「~できた」という過去の意味もありますが、could は「~できる」や「~し得る」という現在の意味も表します。そのため I could enter the room とすると「入室可能であった(してもよかった)」と「入室可能である(しようと思えば)」の両方の可能性出てしまうため避けたいところ。
通常、過去の「~できた」という意味では過去と分かる単語・句・節とともに用いるようです(例:I could do it when I was young→若いころにはできた)
まとめ
今回は may の過去形というテーマについてお送りしました。最後にポイントのおさらいです。
あとがき
いや~、助動詞って難しいですよね。まずは基本から覚えていって今回のような過去形、さらに婉曲表現、仮定法と少しずつ理解を深め、攻略していきましょう!
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡