今回は learn ~ the hard way を取り上げます。この記事では意味もさることながらその意味の成り立ちにも関係する the hard way って何だ?ということに焦点を当てたいと思います。
目次
learn ~ the hard way の意味
learn ~ the hard way は「苦労して知る / 身をもって知る」という意味になります。
(人生は一筋縄ではいかない。それを身をもって知った)
この例文の it はその前の文全体を指しています。余談になりますが、これを it ~ that の形式目的語の構文を使って次のようにいうこともできます。
it ~ that の形式目的語の構文についてはこの記事(形式目的語のABC - ルーちゃんの🐾英語教室)で扱っていますのでご興味のある方は合わせてお読みください。
the hard way の謎
I learn it the hard way はパッとみると SVOO あるいは SVOC のように見えます。
しかし learn は2つの目的語をとらないため SVOO は X です。
では SVOC かなとなるのですが、これもそもそもlearn には SVOC の用法はありません。さらに意味もおかしいです。たとえば、上の例文でいうと it は「life is tough」の言い換えですので、SVOC であれば O=C となり「人生は一筋縄ではいかないということを(O)困難な方法(C)だと知った」と意味不明になってしまいます [*Oが主部(意味上の主語)でCが述部(意味上の述語)となる場合もあります。例:He let me do that)]。
では the hard way の正体やいかに!
研究社リーダース+プラスV2 によると the hard way はなんと!
副詞
なんです(「副詞扱い」といった方がよいかもしれません)
the hard way で「困難や痛みを伴う方法で」を表しますので逆に、
自分で話したり、書いたりするときは in が入らないという点に注意が必要です。I've learned it in the hard way は X 。
learn 以外の動詞との組み合わせ
the hard way は他の動詞との組み合わせも可能です。
(苦労してそれを突き止めた)
He did it the hard way.
(彼は苦労してそれをやった)
「他の動詞との組み合わせも可能です」ドヤ!ってなってるけど当たり前のような?
うん^^
あとがき
I've learned it the hard way that "the hard way" is an adverb...というほどの苦労ではなかったのですがちょっと不思議な感じがする the hard way のご紹介でした。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡